3月といえば確定申告の時期ですね.今年は学会発表や就職活動,昨年に学生起業した法人の手続きも重なり,少々忙しい日が続いています.
ところで,私は個人事業主ですので,一応事業所得があります.
また大学院生ですので,副業として Teaching Assistant (TA) をしており,ちょっとした給与をいただいています.
尚,TAは勉強になるとともに,週1〜2コマだけで交通費+α くらいになって助かります.
院生の皆さん,やりましょう!ヽ(=´▽`=)ノ
昨年度までは事業所得のみであった為,普段から "MFクラウド 確定申告" で帳簿をつけておけば,青色申告もスムースに行えていました.
しかし,TAやアルバイトで給与所得があると,ほんの少しだけ手間が増えます.
何故なら,MFクラウド や freee のような個人事業主向け支援サービスでは,確定申告の書類作成を手助けしてくれますが,給与所得は事業所得のように自動算出とはいかない為です.
私の使っているMFクラウドでどのように扱えば良いのかな?と調べていると,
https://biz.moneyforward.com/faq/10#102
に説明が掲載されていました.
本記事では,実際の例も交えて,帳簿を記録する時と申告書を作成する時に気をつけるべき点をまとめていきます.
お読みいただく上での留意事項は以下のとおりです.
- 本記事はあくまで,"ちょっとした給与"に限定して説明します.給与所得が事業所得を常に超える場合はもう少しややこしいかもしれません.
- 考え方については,MFクラウドなどを使わずに手作業で書類作成する場合でも同じだと思います.
普段,給与所得を仕訳登録するとき・・・
もし給与を事業用口座で受け取っている場合には,仕訳上,以下のように登録せねばなりません.
貸方: 普通預金 ○○円 / 借方: 事業主借 ○○円
また事業用口座以外の口座で受け取っている場合は仕訳登録しなくて良いようです.
確定申告の時期になったら・・・
いざ確定申告の時期になって,確定申告書を発行する際は,MFクラウド では "決算・申告" -> "確定申告書" の "収入・所得"タブで,幾つかの項目を手入力する必要があるそうです.
(もしMFクラウドなどを使わない場合は,実際に確定申告書Bに記入していきます.)
以下に源泉徴収票のサンプルを用意しました.
源泉徴収票のサンプル あくまで金額はでたらめな例です.特に算出した額でもありません. |
この源泉徴収票を見ながら,以下の項目を入力していきます.
1. 【確定申告書B】 第一表 収入金額等:(ア)~(サ)
確定申告書B 第一表 の "収入金額等" では,源泉徴収票の"支払金額" (源泉徴収票サンプルの左側の赤枠) の額をそのまま入力します.MFクラウド 確定申告 上での入力画面 " 【確定申告書B】 第一表 収入金額等の編集:(ア)~(サ)" |
2. 【確定申告書B】 第一表 所得金額等:(1)~(8)
確定申告書B 第一表 の "所得金額等" では,収入金額から控除を差し引いた後の金額を入力します.
即ち,源泉徴収票の"給与所得控除後の金額" (源泉徴収票サンプルの中央の赤枠) の額をそのまま入力します.
即ち,源泉徴収票の"給与所得控除後の金額" (源泉徴収票サンプルの中央の赤枠) の額をそのまま入力します.
もし勤務先で年末調整を行ってもらっていない場合は,
私の源泉徴収票のように当該欄が空白になっているはずです.
私の源泉徴収票のように当該欄が空白になっているはずです.
空白になっているときは,https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1410.htm の
"2 給与所得の金額の計算" 章から,"所得税法別表第五"を開き,金額を確認します.
(所得税法別表第五 は ページが長く,重いため,完全に読み込まれるまで待ったほうが良いです.)
"2 給与所得の金額の計算" 章から,"所得税法別表第五"を開き,金額を確認します.
(所得税法別表第五 は ページが長く,重いため,完全に読み込まれるまで待ったほうが良いです.)
No.1410 給与所得控除 - 2 給与所得の金額の計算 |
今回の場合, "給与等の金額" は ¥150,000 ですので,
"所得税法別表第五"から,"給与所得控除後の給与等の金額" は ¥0 となります.
"所得税法別表第五"から,"給与所得控除後の給与等の金額" は ¥0 となります.
3. 【確定申告書B】 第二表 所得の内訳(所得税及び復興特別所得税の源泉徴収税額)
確定申告書B 第二表 の " 所得の内訳(所得税及び復興特別所得税の源泉徴収税額)" では,源泉徴収票を見ながら,表に給与所得の内容を記入していきます.
- "所得の種類":
"給与" - "種目・所得の生ずる場所又は給与などの支払者の氏名・名称":
源泉徴収票の"支払者" 欄にある名称を入力すると良いでしょう. - "収入金額":
源泉徴収票の "支払金額" の額をそのまま入力します.
(勤務先が1つしかなければ,【確定申告書B】 第一表 収入金額等の編集:(ア)~(サ) の "給与" の額と同じですね.) - "所得税及び復興特別所得税の源泉徴収税額":
源泉徴収票の"源泉徴収税額" の額をそのまま入力します.
入力は以上で完了です.
あとはいつもどおり,確定申告書B,所得税青色申告決算書などができていることを確認し,提出しにいきましょう.
※ "確定申告 添付書類台紙"に 源泉徴収票を貼付することをお忘れなく!
尚,このページの内容が必ずしも皆さんにとって正しいかどうかはわかりませんので,税務署などで確認,相談されることをおすすめします.
0 件のコメント:
コメントを投稿
お気軽にコメントをお寄せください m(_ _)m♪
"コメントの記入者"欄から[名前/URL]を選ぶと、登録なしでコメント投稿していただけます。